Zaragoza 訪問

 夏休みシーズンが終わって秋分の日 (西語にもある) も過ぎ、これからどんどん陽を拝む時間が少なくなっていく季節の到来である。9月半ば頃まで、日中は残暑気分が残っていたが、半ばを過ぎた頃より急に秋らしくなり、月末に至っての早朝外気温は15度前後となり多少肌寒く感じられる。

今月は業務でサラゴサ市にある顧客へ出張する機会があり、都合よく日曜日の空いた時間を利用してサラゴサ市街を散策する機会も得ることができた。日本の皆様には殆ど馴染みの無いこの街ではあるが、つい最近、当社提供の【世界の車窓から】で紹介されたばかりでもある。
http://jp.fujitsu.com/train/contents/spain_portugal/0916.html

ここは20年前の駐在中に家族と一緒に旅行で訪れた街でもある。当時、閉鎖となっていた La Seo 大聖堂が正に20年間の修復期間を終え幸運にも一般公開を始めたばかりで、ゴシック後半から14-5世紀のルネサンス時代の素晴らしい彫刻や装飾を見学することができた。
なんとラッキーなことか!。

    左写真、中央奥に聳える塔が La Seo 大聖堂である。

その左に見える塔と建物は Basilica del Pilar と呼ばれ同じく教会である。教会の内部にはマリア像があり、その土台は石柱 (英: Pillar) で出来ており、信者らはその石柱に触れ拝むことでご利益を蒙ることができるという謂れがある。

仏像に触れたり磨いたりしてご利益を得たいという人々の思いは、アジアの仏教国や日本の我々の身の回りにもよくある風習である。私もこれまでの厄払いとして石柱に触れてみようかと一瞬考えたが、熱心なカトリック信者が並ぶ列に面白半分の心境で並ぶことはできなかった。

久しぶりにスペイン観光を楽しんだ長月であった。






01 October 2005

アマポーラの道標


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