新車ゲット!

 今年は雨量が適度にあり、湿度が保たれている所為であろうか昨年より幾分過ごし易い。弥生月が過ぎ去ろうとしているが、マドリッドでは今のところ花粉軍団による攻撃はさみだれ的で、大きな被害は出ていない。10 年程前、突如同軍団の “砲花” を浴びてからというもの、軽症ではあるが毎年悩まされている。

春はこの軍団の存在が気になる季節ではあるが、今春はこの嫌な気分を解消してくれる出来事があった。それは、私がこれまで利用していた社用車 (日産・プリメーラ) のリース契約が満了し、新車 (トヨタ・アベンシス) にリプレースしてもらえたことだ。面倒な5速マニュアル車であるが、新車に免じて許してやろう。

スペインをはじめ欧州のドライバー達は AT 車を好まない。理由を訊くと、価格が高いとか燃費が悪いから等と云うが、本音はスポーティ感覚の欲求と、変速は小まめに手と足で操作するものという “こだわり” があるのだろう。また、本家米国車が殆ど AT 車であることに対する、欧州人の一種の反骨精神も潜んでいるのかもしれない。F1 レーサーの上位群に、有能な欧州人ドライバが陣取っている点は見逃せない。

新車はジーゼル・エンジン車である。燃料となる軽油はガソリンよりも幾分安価で燃費はすこぶるベターだ。さらに、今のジーゼル車は G スタンドでの燃料選択を除き、基本的な運転操作はガソリン車と同じだ。

アイドリング時の音は多少気にはなるが、昔の大型車のようなデコンプ操作等も必要としない。だけれども、あの戦車もそうだが、私はデコンプ操作によりエンジンが掛かり出す時のあの始動音がたまらなく好きだ。

差し当たり、任期満了まで安定した走りを希望する。全ての走りを車載のコンピュータ君に任せておくこととしよう。果たして、このような立派な4ドアセダン新車にフィットしたドライバになれるだろうか?

30 March 2006
アマポーラの道標 
         











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