お芝居演劇

お芝居との出会い
 平成24年3月、定年退職と還暦を迎えた。サラリーマン稼業から足を洗い、何か新しいことにチャレンジしてみたいな、と思っていた。とはいえ、何があるかなぁ、とネットや市中の宣伝やポスター、チラシなどを冷やかし半分で眺めていた。

シニア劇団 波瀾ばんばん座
そして突然、目に飛び込んで来たのは行徳公民館の広報棚にそれとなく置いてあった、薄緑色の何んの変哲もないチラシ一枚だった。

そこには、紙面の 1 / 4 を占めるほどの大きな文字で "シニア劇団 波瀾ばんばん座" と描かれていた。 手にして内容をよく読む前に、『 コリャ、何か面白そうだ!』と直感的なものを感じた。

無料の体験レッスンが用意されていたので無謀にも、しかし何かに押されるように半ば夢中で飛び込んでしまった。チラシの募集には「演技経験の有無は問いません」とあった。

技経験なんか有る訳がないが、ライブ演奏でのステージ経験だったら腐るほどある。なんせ、大酒喰らいながら演奏して歌って、かなりいい加減なでまかせMCもやったりで、舞台に立つことは全くと言って良いほど気にならない。

昭和27年3月・三碧木星の下に生まれた私の適職は、電信電気・作曲家・歌手・噺家・音楽家・司会者等とある。唯一、演劇とか役者という指摘は無いが、どれも似たような職である。なので、今更ながらそのとうりの運命になっている自分に少々ビックリしている。

そして、初の朗読劇の舞台に出演することとなった。
初舞台

平成24年4月、千葉県で初めて設立された60歳以上のシニア劇団・波瀾ばんばん座で活動しています。動画は、朗読劇の初舞台です。
演目:驟 (はし) り 雨 藤沢周平 作
於:蔵のギャラリー結花・松戸
平成24年7月20日


ミュージカルとの出会い
いちかわ市民ミュージカル

 2012年5月、波瀾ばんばん座の師匠のお勧めで市民ミュージカルに挑戦しました。

第6回目となるこの年の演目は、市川市宮久保にある白幡神社の「袖掛けの松」に由来する、実話に基づく物語でした。

私は、その袖掛けの松を伐採する土方の現場監督役 (写真) として出演しました。以来、ミュージカル仲間が爆発的に増え、自らを演劇の世界へ埋没させることとなりました。

この第6回目に市民ミュージカルへ参加したメンバーとは、どういう訳大変固い絆で結ばれており、第6回同期生として今でも色々なサークルで出会うことがあり、飲み会等も続いている。

 2014年は、市川市国府台に100年前からひっそりと佇む、歴史的遺跡「赤レンガ」建物をテーマにした物語でした。2016年は、戦時中に悲惨の運命を辿った中山競馬場に居た馬たちの生き様を物語にした復刻版「夏の光」を演じました。そして、2018年は市川市名誉市民で世界的な写真家でもある「星野道夫」氏の一生を描いた物語でした。

来たる2020年は、記念すべき第10回いちかわ市民ミュージカルです。どの様なテーマが取り上げられるのか、今から楽しみにしています。